バラづくりへのこだわり

バラづくりについて

バラはとても繊細なために、農薬を用いるとそれを吸収し、花びらを蒸留して抽出したローズウォーターにまで農薬の成分が混入してしまいます。農薬を使って育てたバラから採れるのは、ほんとうの純粋で自然なものとは言えません。

純粋な香りのバラを作るには、どうしても無農薬で育てることが必要でした。それまで農薬を使わず、甘くて美しい野菜を作ってきた経験から、無農薬でバラの栽培をしてみよう、と思いついたのが2002年のことでした。
ところがバラは病害虫に大変弱く、農薬を使わずに薔薇の栽培を行うことはとても困難なのです。

最初はやはり病害虫の被害がひどく、なかなか蒸留するまでの花が採れませんでした。そんなとき出会ったのが、農薬を使わないバラ栽培の第一人者である、梶みゆき先生の著書でした。ご縁があって梶先生のご指導もいただけ、ようやく無農薬でバラを栽培することが可能となったのです。

2006年にはこの農薬を使わないで栽培したバラを使用した、アロマローズシリーズという、化粧品を製品化・販売することが出来るようになりました。

自分が本当に欲しい、使いたい品質にするために、香料を一切使わず、バラの花びら一枚一枚から、その香りと成分を抽出して化粧品に贅沢に排しました。
バラの優雅で神々しく、そして甘い香り、一瞬の出会いが、私に安らぎを与え、自分をいつの間にか別の世界に誘いでくれます。
香り高き純なバラを育てる為には、私は労を惜しみません。

蓼科マリーローズ代表 豊後小夜子

アロマローズシリーズのこと

バラ研究家 梶みゆき

豊後小夜子さんと初めてお会いしたのは、2002年のことでした。
そのとき彼女はバラを有機栽培で育て、香料を採って、バラ100%のピュアな化粧品を作る事を熱っぽく語ってくれました。
その後、八ヶ岳の澄んだ空気の中で、ダマスク、ガリカ、四季咲き性ブルボンローズなどを育て、香りを抽出し、このたびようやく第一歩のスタートを迎えたのです。
私も栽培するバラの品種や、現地の土壌改良、風通し、肥料、鹿の対策など、いろいろご相談に乗ったので、感慨もひとしおのものがあります。
シャンプーも、リンスも、香りの重さや、肌や髪に対する影響など継続してテストを重ね、ゆっくり、あせらず、心をこめて作っています。
彼女のひたむきな情熱で、これからさらに安心してお使いいただける、ピュアなすばらしい製品に育っていくに違いありません。

蓼科ローズファームについて

蓼科高原

蓼科高原

アロマローズのバラ園は、標高1,100mの涼しい蓼科高原にあります。
乾いた空気、夏は昼夜の温度差が20℃もあり、冬は−15℃にもなる冷涼で過酷な高原地帯では原種のバラ、オールドローズの農薬を使わないで栽培するのには、とても最適な地です。
年一回しか採れず、手塩にかけたオールドローズのバラたち。早朝に収穫した花々は、すぐに蒸留器装置に入れ、香りを凝縮した蒸留水が午後には完成。
それから熟成4ヵ月、それぞれの製品の原料として使用されます。

ローズファームのダマスクローズ

蓼科ファームでは、オールドローズの中でもバラの代表的な香りのロサ・ダマスケナを中心に、オノリーヌ・ドゥ・ブラバン等香りの良い、寒さに強い、オールドローズを栽培しています。
バラは病気になりやすく、特に6月中旬の開花時期前より7月中旬位迄の間は、毎日害虫から花を守るために、手作業で害虫を駆除します。又、「農薬を使用せず」たびたび生薬を噴霧します。
11月には霜からバラを守るために藁囲いをし、大きな苗は紐で枝をグルグル巻きにし、雪で枝が折れない様に冬仕度をします。お礼肥をあげた後、根が凍るのを防ぐため、バラの根元には、保温のためにチップをかぶせ、その上に藁をしき、根元をカバーします。

蓼科ファームで栽培している品種は以下のとおりです。

ロサ・ダマスケナ、ゼフィリーヌ・ドゥルーイン、オノリーヌ・ドゥ・ブラバン、マダムエルンストカルバ、アルシェデセスエリザベート、マーシヤネス・オブソユーズベリー、フェルディナンド・ピシャール、プロリフェラ・ドゥ・ルドゥテ、マダムイザークペレール、プレジデント・ドゥ・セーズ、ベルアムール、ルイーズ・オディェ、バロン・ジロー・ドゥ・ラン、グロ・シュー・ドランド、アンファン・ドゥ・フランス、マダム・プランティェ など